月別アーカイブ: 2022年3月

読了:張(2021) 近年の香港映画における「病」の意味

張宇博(2021) 近年の香港映画における「病」の意味 -『一念無明』、『幸運是我』を例として-, 早稲田大学大学院文学研究科紀要, 66, 483-496.

 読んだものはなんでも記録しておこう、ということで…
 おそらくは院生さんによる紀要論文。たまたまみつけて読み耽った。
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読了:Hallinan (1993) ワイブル分布七変化 (正確には五変化)

Hallinan, A.J. (1993) A Review of the Weibull Distribution. Journal of Quality Technology. 25(2), 85-93.

 先日、ひょんな事情により目を通した論文。
 ワイブル分布について調べていて、資料によって式が違うので大変混乱し、解説を探して見つけた次第である。ワイブル分布って工学とかで使う奴でしょ? 私は文系も文系なのにそんなの知るわけないじゃん? と思うわけだが、生きていく上ではいろんなことが起きる。
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読了:Gelman & Carlin (2014) 諸君の検定力計算は甘い。タイプSエラーとタイプMエラーを求めなさい

Gelman, A., Carlin, J. (2014) Beyond Power Calculations: Assessing Type S(Sign) and Type M(Magnitude) Errors. Perspectives on Psychological Science, 9(6), 641-651.

 ずっと前に目を通して放置していた奴。こういうメモが散乱して収拾がつかなくなっている。

 Gelman兄貴らが心理学者向けにお送りする、検定力に関する解説論文。タイプSエラーとタイプMエラーという面白い概念が登場する。
 ふだんこういう論文はほげーっと脱力しながら目を通すのだけれど(そして読み終えると忘れてしまう)、今回は検定力の話で結構面倒くさいので、適宜メモをとりながら読んだ(それでも読み終えると忘れてしまっている)。
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読了:「自転車泥棒」「同志少女よ敵を撃て」「龍膽寺雄 焼夷弾を浴びたシャボテン」

台湾の人気作家による長編小説。「歩道橋の魔術師」がなかなか面白かったのでなんとなく手に取ってみたら、都会に生きる青年のノスタルジックなストーリーが、時間と空間が入り乱れる壮大な物語へと広がり、引きずり込まれるようにして読み終えた。ここのところ読んだ本のベストワン。
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読了:「ディスコルシ」「それでも。マキァヴェッリ、パスカル」「香港映画100の情景」「創るということ」「私の生きた証はどこにあるのか」

それぞれの部分は面白いんだけど、全体の構成がわからないので、読んでいて辛かった。これは私の理解不足なのだろうか、それとも当時とは著述のありかたがちがうのだろうか。 続きを読む

読了:「ファシズムとロシア」「現代ロシアの軍事戦略」「見えない線を歩く」「エラスムス」「漂泊のアーレント 戦場のヨナス」

2018年に著者は防衛白書の編纂に関わっているという防衛庁職員の訪問を受ける。ちょうどロシア軍の大規模軍事演習が終わったところで、演習が北方領土で行われたことをどう評価するか著者が訊ねてみたところ、「北方領土では実施されていない」とロシア政府の公式見解の一点張りで、衛星画像を見せてもかたくなに認めない。当時は安倍政権とプーチン政権の蜜月期であった。へええ… 官僚の忖度ってそこまで根が深いものなのか…
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読了:「ヨーロッパ史入門」「古代中国の24時間」「経済社会の学び方」「一杯のおいしい紅茶」「荘園」

「日本の荘園の歴史、特に院政期以降の中世荘園(領域型荘園)の歴史は、小さな地域の自治権を最大に、国家や地方政府の役割を最小にした場合、なにが起きるかという400年にわたる社会事件といえるかもしれない」とのこと。へえー。
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読了:「海が走るエンドロール」「分光器」「マロニエ王国の七人の騎士」「ふしぎの国のバード」「世田谷イチ古い洋館の家主になる」

読んだ本の記録はもう少しこまめにつけないと…と思っているうちに3月も後半となってしまった。年明け以降に読んだ本、まずはコミックスから。

2018年刊だが、なぜか読みそびれて積んであった。面白いマンガなのだろうけれども、筋がよくわからなくなってしまった…
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読了:津田ほか(2006) 高速のトンネルのランプはいつ切れるか(ワイブルハザードモデルのベイズ推定)

津田尚胤, 貝戸清之, 山本浩司, 小林潔司 (2006) ワイブル劣化ハザードモデルのベイズ推計法. 土木学会論文集F, 62(3), 473-491.
 土木施設の劣化を統計的に予測するためにハザードモデルをベイズ推定します、という話。ひょんな事情がありまして、昼飯のお茶漬けを啜りながら目を通した。えーっと、筆頭著者の方の修士論文とかかしらん?
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