cmdstanrパッケージでOpenCLを経由してGPUを使う方法についての試行錯誤の記録、その第三弾。こんどは、Windows上のWSL(Windows Subsystem for Linux)の上でLinuxを動かし、そこでcmdstanからGPUを使ってみようという試みである。
なんだか遠回りな話だが、一概にばかばかしいとはいえない。下のCase 21でわかるように、GPUを使わない場合、Windows上でcmdstanを使うより、おなじPCのWindows上のWSL上のLinux仮想マシン上でcmdstanを使ったほうが、計算速度が速かったりするのである。
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日別アーカイブ: 2023年7月25日
覚え書き: cmdstanr+OpenCLでGPUをうまく使えたり使えなかったり (Windows-Intel編)
cmdstanrパッケージでOpenCLを経由してGPUを使う方法についての試行錯誤の記録、前回のWindows+NVIDIA編に続く第二弾。こんどはWindows+Intel。実のところ、前回記事にまとめた実験の途中で、PC再起動などで手が空いた時間にノートPCでも試してみた、といういきさつである。
気をとりなおして頑張ろう!
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覚え書き: cmdstanr+OpenCLでGPUをうまく使えたり使えなかったり (Windows-NVIDIA編)
仕事の都合でStanを使うことがあるんだけど、その環境を用意するのは結構面倒である。
特に困るのが並列処理。Stanの実装のひとつcmdstanは並列処理の方法をいくつか用意していて、そのひとつがOpenCLライブラリを経由したGPUの利用である。Windows上のRでcmdstanrパッケージを使う場合、その実行の遅さによってストレス死しないためにも、GPUをぜひ利用したい。
説明を読む分には簡単そうである。ところが、実際に試してみると、これがなかなかうまくいかない。
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