月別アーカイブ: 2022年12月

読了: Tsai (2000) 順位付けデータに選好の個人差があるThurstonianモデルを当てはめるときの識別性について

Tsai, R.C. (2000) Remarks on the Identifiability of Thurstonian Ranking Models: Case V, Case III, or Neither? Psychometrika, 65(2), 233-240.

 サーストンの一対比較モデルを複数の回答者に拡張したときのモデルの識別条件について調べていたんだけど、そのものずばりであるTsai(2003)がなかなか難しく、著者の前の論文に遡って読んでみた。ここでは完全順位付け課題について考えており、選択誤差を考えないので話がよりシンプルである。
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覚え書き: 離散選択モデルの識別性 (Train, 2009)

 2022年の秋から冬にかけて、仕事の都合で延々と一対比較課題の分析のことを考えていたのだけれど(官能評価みたいな伝統的モデルじゃなくて、個人レベル効用を推定したい場合の話)、とにかくややこしいのは識別性の話である。何本か論文を読んだり、あれこれ考えたりはしたんだけれど、どうも俺は選択モデルの基礎がわかってないな… という後ろめたさがある。
 毎度の疑問ですが、こういうのって皆さんどこで習ってんですかね、いったい。巷のデータサイエンティスト養成コースとかで教えてくれるんでしょうか。そんならぜひ習いたい。実践演習とかいいからさ、基礎を教えてくださいよ、基礎を。
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ものすごくどうでもいい覚え書き: RStudioのエディタ・テーマ総ざらえ

 日がな一日パソコンの画面に向かっておりますが、仕事のなかでもっともよく使うソフトは、ブラウザ、excel, powerpoint, RStudio, といったところである。
 IDEというものはたいていそうだろうけど、RStudioも画面の配色やらなにやらを好みに応じて変えることができる。Editor themeという機能を使うとエディタの文字色や背景色が変えられる。
 ときどき気分転換のためにEditor themeを変えることがあるんだけど、選択肢がいっぱいありすぎて困ってしまう。現在、実に34個ものテーマが用意されているのだ。さらに自分で好きなテーマを作って登録することもできるらしいんだけど、さすがにそこまでのやる気はわかない。
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覚え書き:逆ウィシャート事前分布のパラメータの決め方

 仕事の都合で、分散共分散行列に情報的な逆ウィシャート事前分布を与えるとき、そのパラメータをどう解釈したらいいのかがわからずに困っていた。いろいろ探した結果、なんと灯台もと暗し、Muthen一家の若頭Asparouhovさんが、哀れなMplusユーザ向けに親切な解説を書いてくれていた。
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読了: Asparouhov & Muthen (2010) Mplusにおけるベイズ推定の内部事情

Asparouhov, T., Muthen, B. (2010) Bayesian Analysis Using Mplus: Technical Implementation. Mplus Technical Appendices.

 Mplusのベイズ推定についての技術資料。共分散行列の事前分布を指定する方法について考えていたらわけがわからなくなり、遡って読んでみた。いささか古いテクニカル・ペーパーなのでこれまで無視していたんだけど…
 膨大な内容のうちいま必要な部分に目を通しただけなので、実のところ読了とは言いがたいが、たぶん死ぬまで読み終えることはないだろうから、心の整理の都合上、読了ということにしておく。読了とはかくも柔軟な概念なのだ。
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覚え書き:一対比較法関係の論文メモ

 今年の夏ごろだったか、仕事の都合で、調査における一対比較法について考えていた時期があった。で、このたび都合で再び一対比較法のことを考える羽目になったが、このブログを見返すと、あれ、こんな論文読んでたっけ? と思うものが多い。三歩歩くとすべてを忘れてしまうのだ。
 というわけで、このブログに記録したメモに限定し、一対比較法関連の論文メモをリストアップしておく。 
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覚え書き:私が考えた最強のRパッケージ作成方法 (2022年12月版)

 仕事の都合でRパッケージを作ることがあるんだけど、そのたびに作り方を忘れていることに気づき右往左往する羽目になる。自分のための覚え書きとして、Rパッケージをつくるための手順をメモしておく。
 あくまでの私のためのメモなので、レベルの低さに驚愕したとしても、内緒にしておいてください。
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読了: Roy (2020) MCMC収束診断レビュー

Roy, V. (2020) Convergence Diagnostics for Markov Chain Monte Carlo. The Annual Review of Statistics and Its Application, 7(15), 1-26.

 仕事の都合でちょっと悩んだことがあって、現実逃避のために読んだ奴。
 題名通り、MCMCの収束診断についてのレビューである。正直、そんなに関心ある話題ではないのに、そしてすでにVats, et al.(2020), BDA3の該当部分を読んでいるのに、私にしては勉強熱心なことだ…
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